MUSIC

んoon

2014年にハープ、キーボード、ベースのインストゥルメンタル編成でスタートした んoonは2016年ボーカリストJCの加入を境に、ノイズ、フリージャズ、ヒップホップ、ソウル、パンク、クアイヤー、エレクトロなど、あらゆる音楽のエッセンスを不気味に散りばめた音を演奏するバンドとなる。
バンド名の由来は、感嘆(あるいは無関心)を表す日本語「ふーん」から。(イントネーションは「不運」と同じ。)表記は"hoon"の頭文字をひらがなの「ん」にしている。
メンバーそれぞれが、イニシアチブをとらずに欲望のまま音楽を共作することで、中心の存在しない周縁的な音像と闘争的な音楽性を、揺蕩うように編み上げる。
2018年1st EP"FREEWAY"をリリースすると、早耳の音楽リスナーやミュージシャンへ瞬く間に広まり、ボーカルJCのポストロックバンドtoeへの客演参加をきっかけにその知名度を一気に広めることとなる。2019年の2nd EP「BODY」に続き、リミックスアルバム「Hoajao」、3rd EP「Jargon」リリース。国内外のライブを重ねFUJI ROCK FESTIVAL 2019やGEZAN主催の「全感覚祭2019」、森・道・市場2021など国内の大型フェスにも出演。オルタナティブR&B、ネオソウル、Jazzなどと評され多くの音楽愛好家たちに愛聴されることとなる。
んoonの音楽は、ボーダレスにさまざまなアーティストに響き渡り、 ロサンゼルスを拠点にしたエレクトロニック・ビートシーンの奇才、Daedelus や長谷川白紙(BrainFeeder)など国際的に活躍する音楽家たちによってリミックスやカバーされ、新たな表情を得て拡がり続けている。
ライブ演奏活動以外においても、PARCOのweb CMやNHK Eテレ「ミミクリーズ」「デザイン あ」などの教育番組へ楽曲を提供。また、各メンバーは、それぞれGEZAN、TENDRE、鈴木真海子(Chelmico)、ASA-CHANG&巡礼、mayu(ssw)などとのレコーディングやプロデュース、リミックスワークも手がけ、日本の音楽シーンでジャンルを超えた脱領域的な活動を展開している。]楽曲のMVは、現在まで一貫してメディアアーティスト谷口暁彦がディレクションしている。
楽曲のMVは、現在まで一貫してメディアアーティスト谷口暁彦がディレクションしている。
谷口の独創的な表現スタイルは、SeMAビエンナーレ・メディアシティ・ソウルやICCの「イン・ア・ゲームスケープ」などで発表されており、世界中で称賛を受けている。
楽曲イメージと映像のイメージとが、終始噛み合わないMVは見るものの眼球と思考に、常に揺さぶりを与え続けている。
国内外のメディアや音楽ファンから高く評価される中、2023年には台湾の10万人規模のTaichung Jazz Festivalをはじめ、韓国・日本の3都市5公演のアジアツアーを成功させた。2024年、これまでのバンドの経験の集大成となる1stフルアルバム「FIRST LOVE」をリリース。